【2006年の10大ニュース座談会】身近なできごとが国際規模のニュース!!

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 07年からコンビニの自動車雑誌が消えるかも

石田−−「駐車禁止取締の民間委託」。6月に始まって、今は落ち着いちゃってます。あと違反者の“逃げ得”になった。出頭しないと車の所有者に対する罰金だけで、運転者の免許の点数は減点されない。

高木−−取締りを民間委託する背景はなんだっけ。

石田−−警察の事務を減らすこと。そして渋滞を減らすこと。正確な資料はまだ出てませんけど渋滞は減ってます。

北島−−取締りが始まってから、パーキングの空きを探して同じ車がぐるぐる回ってる。それで渋滞が発生しておもしろい。いや、困ったな、と。

高木−−これもベストテン当確? 当確多いな。

三浦−−次の「飲酒運転問題」は“罪を憎んで人を憎まず”じゃないよね。飲酒運転による事故は明らかに人の問題。

石田−−「無謀運転」。地方を中心にある特定層の若者、中でも高校生や中学生の「無謀運転」が増えている。それは漫画『頭文字D』の影響です。あと『グランツーリスモ』とかリアルなゲームが出てきて、自分でもこういう運転ができると勘違いしちゃう。

三浦−−ゲームのせいにするの、おじさんっぽくない?

石田−−警察庁の分析です。

三浦−−警察庁のおじさんが思っているだけじゃない?

石田−−一部では自動車雑誌のR15指定を検討する前段階みたいな委員会を作ろうかっていう話になってます。

三浦−−ITSでは「公道実験」より1月の「IT新改革戦略」。道路交通分野では、ITSによって2012年に死者5000人以下に減らすという数値目標がバシッと出たっていうことのほうが、大きいんじゃないかな。

北島−−続いて「PND急成長」。

三浦−−爆発してるんですよ。日本が最大の市場で年間400万台とかいってたけど、それよりも巨大な市場が海外にほんの数年でできた。

池原−−三浦さんが言うような、今のカーナビ業界がピンチになるようなインパクトあるんですか。

三浦−−PNDの本質は小型ということではなく、汎用ハードウェアと汎用ソフトウェアでできた世界標準プラットフォームだということです。ハードはGPSもCPUも液晶もストレージも自作パソコンを組む要領で設計し、台湾や韓国で生産する。OSは一番安いwindows CEを使い、winアプリであるナビアプリを用意する。地図ソフトはその国用を買い入れて、自社のロゴをつけて売るだけ。いっぽう日本メーカーはハードからソフトからなんでも自前で作り、さらに多機能ゆえ値段が高い。

石田−−日本の高機能なカーナビを使ってる人はプリミティブなPNDには戻れない。今までナビを使ったことがない新規ユーザーには、PNDの価格面での魅力が大きい。

三浦−−海外市場は日本メーカーですらPNDを投入せざるを得ない。もう高機能でござい、20万円でございでは通用しない。

池原−−見出しは「PND日本上陸、カーナビ席捲の第一歩」、こんな感じ?

三浦−−「海外でPNDブーム、日本メーカーの戦略見直し」。長い(笑)。日本の物作りの落とし穴を見たような気持ちです。作り込んだ商品、付加価値を市場に問うという手法では世界シェアをとれない。それはパソコンもケータイ端末もデジタルオーディオプレーヤーも同じで、デジタル機器で日本メーカーは辛酸を嘗め続けている。ハードはコストをかけずに標準でいい、付加価値はデザイン、ソフトウェア、サービスそしてブランドという時代だ。

藤原−−来年以降、日本でも誰もがPNDかな?

石田−−日本市場は別かもしれない。カーナビの大半は自動車メーカーの純正だったり、ディーラーのオプションだったりして、市場も流通も確立しているから。

藤原−−そうすると大きいニュースではない?

三浦−−いや、日本の自動車産業は世界を無視しては成り立たない。海外の完成車メーカーがPNDを利用し出して一気にバランスが崩れる可能性がある。現にそういう動きがある。日本の自動車産業にとって車載機のノウハウは切り札のひとつなのだから、戦い抜いてほしい。

池原−−日本市場でもPNDブームが起こったほうが、日本メーカーを鍛えることになるかもしれないな。

■十大ニュースの意義があるニュース?
■茶番、乱立、関係、世界、国内
■特定財源一般化の反対議員が減ったワケ
■2007年からコンビニの自動車雑誌が消えるかも
■レクサス LS は出たけれど、って

《レスポンス編集部》

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