【トヨタ ブレイド 発表】上質へ、背中を押してあげる

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2ボックスプレミアムを標榜するトヨタの新型車『ブレイド』。プロモーション映像では助手席に赤バラが置かれ、「上質」「大人のプライド」「遊び心」などの言葉が並ぶ。

ともすると気恥ずかしさを覚えてしまうものがあるが、実はそのコッテリとした過剰な演出こそ、トヨタの狙いとするところだ。

「団塊世代、ポスト団塊世代といった年齢層のお客様を中心に、ちょっとカフェでブランチを…などと、気取ってみることに憧れている人は結構いるんです。が、その多くは憧れるだけで、実際には踏み出せない。ブレイドはそんなユーザー層の背中を押してあげるクルマなんです」(商品企画担当)

質は高く、デザインはコンサバティブというモデルが売れる傾向にある最近のマーケット環境のなかでは異色キャラに見えるが、実際、オーディオ、カメラ、天体望遠鏡など趣味性の高い製品については、そうした気取った商品、こだわりの商品が売れるケースが増えている。ちょっとしたこだわり、上質感というニッチマーケットに、トヨタが先手を打った格好だ。

もっとも、発売前の予約状況は「意外なことに30代が多い」(トヨタ関係者)と、トヨタの思惑とは少しずれている。2.0リットル超クラスの上質なハッチバックという異色モデルのブレイドがどのような層にどのような売れ方をするのかということは、業界関係者の関心を少なからず引くところだろう。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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