いすゞ自動車の井田義則社長は13日、新型『エルフ』の発表会で、北米でトラックを生産する新工場の建設を視野に入れていることを明らかにした。
建設するのは主要部品を日本から輸入して組み立てるノックダウン工場で、井田社長は工場の規模や数量については明言を避けた。
「今年3万2000台程度の米国での販売台数が5万台に達するのが、工場建設のメドになる」とは井田社長の弁だが、販売を担当している伊藤忠商事が08年に5万台を目指していることから、それ以降になる可能性が高い。
伊藤忠はいすゞビジネスをなんとか伸ばそうと戦略を練っている最中で、「特に北米は大きな市場なので、きちっとやっていく必要がある」(同社幹部)と考えており、販売以外の周辺事業を検討している。そんなこともあり、いすゞの北米新工場の建設には何らかの形で伊藤忠が係わってくるとみて間違いないだろう。