新日本石油の米国現地法人Nippon Oil U.S.A.が100%出資するNippon Oil Lubricants America(NOLA)は、このほど米国アラバマ州で潤滑油・グリース製造工場の本格稼働を開始した。
NOLAが位置するアラバマ州チルダーズバーグ市は、付近の自動車メーカーが進出して、鉄道を中心とした物流面での利便性においても優れた地域。NOLAはその利点を生かして、安定供給・品質管理・コスト競争力の一層の強化を図り、省燃費効果の高いエンジンオイルや自動車用自動変速機潤滑油(ATF)といった自動車用潤滑油や、耐久性に優れたグリースなどを製造する。
同工場の生産能力は潤滑油が年産3万8000キロリットル、グリースが同800トン。同社はこの工場の本格稼働により、潤滑油・グリースの自社製造拠点を持つことになり、米国における製造・販売一貫体制を確立する。
また、同工場は日本の生産システムに加え、米国での委託製造で培った経験・ノウハウを取り入れた生産設備を導入することにより、徹底した品質管理のもと、潤滑油・グリースを製造することを特色にしている。