【ロサンゼルスモーターショー06】シュワちゃん登場「I'LL BE BACK」

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LAオートショー(ロサンゼルスモーターショー)のプレスデーに、アーノルド・シュワルツェネッガー知事が登場、カリフォルニア州のエコカー政策について演説した。

「世界一厳しい環境基準」を政策に掲げるシュワ知事は、州を挙げてAFV(代替燃料車)の普及を支援することを約束。演説の中で環境問題に真剣に取り組むメーカーの例として、5つのメーカーと5台の代替燃料車が紹介された。

まず、ガソリンの代わりに水素を燃料として走行する水素内燃式エンジンの『ハイドロジェン7』を開発したBMW。

続いてガソリン車と比べて燃費を30−35%向上させ、CO2排出量も少ないクリーンディーゼル、「ブルーテック」ディーゼルを開発したダイムラークライスラーのメルセデスベンツ。

GMからはバイオディーゼル燃料使用のE85シボレー『タホー』が紹介された。シボレータホーは現在アメリカで最も燃費が優れたフルサイズSUVである。

日本のメーカーの中で唯一選ばれたホンダは、最先端のFCV技術を駆使し、08年にリース方式での販売も計画されている『FCX』。

そして1回の充電で250マイル走行可能、という従来のEVの問題点をクリアし、スポーティなスタイルとそのデザインが示す通りのパフォーマンスを披露するスーパーEV、『テスラー』。

シュワ知事は、「カリフォルニア州は厳しい規制を設ける事で自動車メーカーに挑戦を促して来た。これは単に自動車業界にとってガソリンに頼らない新しい技術の導入を意味するばかりではなく、我々の子供に未来を約束するための挑戦でもある。カリフォルニア州は今後もクリーンエアの促進で世界のリーダーであり続ける」と語り、期待に応えて新技術を導入したこれらのメーカーの姿勢を賞賛した。

もちろん州としての後押しも怠らず、エコカーの方向性が水素燃料に向いている今、州内で2010年までに「ハイドロジェン・フリーウェイ」と名付けた民間との共同運営での水素ステーションの拡大を約束。

知事はすでに04年ロサンゼルス空港近くに最初の水素燃料スタンドを設置しているが、これを最終的に州内に150から200カ所設置するという目標を掲げた。実現すればカリフォルニア州の主なフリーウェイ沿いで、20マイルごとに1カ所の水素ステーションがある、という状況となる。

温室効果ガスの削減と地球温暖化の防止は世界最大の都市であるカリフォルニア州にとっての急務だ。「カリフォルニア州がZEV法案を可決した時、ほとんどの自動車メーカーはそのような技術をすぐに開発するのは無理だ、と言った。しかし10年後の現在、これだけの優れた技術が生まれている」と演説をしめくくった知事、「I'LL BE BACK」というお定まりのジョークも交えながら、各メーカーの車を丹念に視察、本気のエコカー政策を印象づけた。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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