この10年で生産能力が2倍となり、世界第6位の自動車メーカーとなったヒュンダイ。
米国で行われる品質調査でも、ノンラグジュアリーブランドとしては3位につけ、米国で「最もブランド価値が上がった自動車メーカー」と評価されている。『ビジネスマガジン』によると、現在のヒュンダイのブランド価値は40億ドルで、米国ではヒュンダイに対する人々の見方が急激に変わりつつある。
そのヒュンダイがロサンゼルスモーターショーで、カリフォルニア州のデザインセンターで作り上げたデザインコンセプト『ヘリオン』を発表した。
ヒュンダイによると、デザインテーマは「人の心に訴えかける」、「車に対する感情的なつながりを持てる」新デザイン。
その柱は:
1. 一目見て他の車とは違う、とユーザーに感じさせることができる。
2. 技術革新をデザイン上でアピールしている。優れた技術が内蔵されていることが一目で分かる。
3. 実用的なニーズに応えることができる。車の使用に対して価値を提供できる。
の3つ。
つまりただ斬新なだけではなく、ユーザーを魅惑し、乗ってみたいと感じさせ、数多くの中から選ばれる実用性を秘めたデザイン、ということだ。
そして作り上げられたヘリオンは、優れたパーソナリティを持ち、造形の美しさと実用性を感じさせるデザインとなっている。
ヒュンダイは今やエントリーカーメーカーから、日本のメーカーに近いトータルな実力を備えるメーカーへの過渡期を迎えている。ヘリオンコンセプトはそのヒュンダイの勢いを充分に感じさせてくれる1台だ。