新型日産『スカイライン』(20日発表)に搭載されるエンジンは、すべてV型6気筒DOHC自然吸気。排気量2.5リットルの「VQ25HR」および3.5リットルの「VQ35HR」だ。
この2機種のエンジン、型式は旧型モデルのものと同じ“VQ”を名乗っているが、共通しているのはボア×ストローク(シリンダーの内径×行程)とボアピッチ(シリンダーの間隔)や、再設計の必要がない細かい部品のみで、シリンダーブロック、ピストン、ベアリング、吸排気系、カムシャフト制御など、性能向上にかかわるほぼすべての部分が新設計となっている。
エンジン型式のHRは「High Revolution(高回転)」「High Response(高応答性)」の略。ちなみに旧型では2.5リットルは直噴ガソリンエンジンだったが、新型では3.5リットルともども、一般的なポート噴射となっている。
公称スペックはVQ35HRが最高出力315ps(旧型セダン+43ps)@6800、最大トルク36.5kgm(+0.5kgm)@4800、VQ25HRが225ps(+10ps)@6800、26.8kgm(−0.7kgm)@4800。両エンジンともレブリミットは7500rpmだ。トランスミッションは5速ATのみで、北米仕様にある6速MTは搭載されない。