ホンダは、2006年3月に発売した軽自動車『ゼスト』が、「2006年度自動車アセスメント」の衝突安全性能試験で、軽自動車で初めて運転席・助手席ともに最高の衝突安全性能総合評価である6スター(★★★★★★)を獲得したと発表した。
また、歩行者頭部保護性能試験でも、レベル4という高評価を獲得し、総合的な安全性能の高さが実証されたと、している。
ゼストは、車相互の衝突時に衝突エネルギーをエンジンルームで効率よく分散・吸収することにより、自己保護性能を大幅に向上するとともに、相手車両への攻撃性を低減する「コンパティビリティ対応ボディ」を採用している。また、ボディ骨格にはハイテン材(高張力鋼板)の採用を大幅に拡大するなど、全方位からの衝突に対してエネルギー吸収効率の高い構造を実現した。
さらに、万一の際、歩行者にダメージを与えやすいボディ前部には衝撃をやわらげる構造を採用し、国土交通省の「歩行者頭部保護基準」に加え、さらに脚部などの傷害軽減にもホンダ独自の基準を設けている。
同社では、安全をクルマづくりの最重要課題の一つとして位置づけ、屋内型全方位衝突実験施設におけるクルマ相互の衝突実験をはじめとするリアルワールドでの衝突安全研究を推進しており、今後も引き続き積極的に取り組んでいく方針だ。