気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2006年11月9日付
●番号持ち運びKDDI独り勝ち 新機種大量投入が奏功(読売・9面)
●いすゞ・GM海外合弁の継続確認、開発協力は先送りか(朝日・11面)
●日産、「独自ハイブリッド」も 環境技術で年内に新戦略(朝日・11面)
●志賀俊之・日産COOに聞く、スズキと資本提携「今はない」(毎日・10面)
●苦悩の日産、トヨタ追撃、「ディーゼル車は日産優位」(産経・11面)
●米中間選挙民主が勝利、車、牛肉、日本に木枯らし?(東京・9面)
●トヨタの野望(上) 技術・規模飽くなき拡大(日経・9面)
●いすゞ株が年初来高値(日経・9面)
●ガソリン価格、下落幅ばらつく(日経・11面)
ひとくちコメント
苦戦中の日産自動車が“巻き返し”に出た。と、いっても、起死回生となる具体的な案件を発表したわけではない。きょうの朝日、毎日、産経の3紙が、志賀俊之・日産COOの”独占”インタビューの記事を同時掲載したのだ。
その中で「ルノーとの提携の成果で、すでに(ディーゼル車の)乗用車用では日本で一番品ぞろえがある」(朝日)と述べ、「トヨタやホンダに後れを取ることは決してない」(毎日)と強調している。
「トヨタ−いすゞの提携」を意識した“牽制球”とも思える発言だが、軽自動車でOEM提携しているスズキとの資本提携についても「現時点ではない」(毎日)と否定し「(トヨタ−いすゞの)両社が資本提携までいったことは意外だ」(産経)との考えを示した。
最近は経済誌などでも「ゴーン革命の末路」といった批判的な記事が目立つ。今月20日には主力の新型『スカイライン』を発表するが、ナンバー2の志賀COOがイメージダウンの”火消し”に躍起になっている姿が透けてみえる。