3日文化の日、茨城県筑波サーキットで開催された「日本EVフェスティバル」にて、手作りEVによる1時間耐久レース「コンバートEV1時間ディスタンスチャレンジ」が行われた。コンバートEV1時間ディスタンスチャレンジは、乗用車を改造した電気自動車が、1周2kmのサーキットを、1時間で何周できるかに挑戦するもの。出場車は、市販のエンジン車を改造した手作りのEVで、そのほとんどが廉価で入手しやすい、DCブラシ付きモーター、鉛密閉式バッテリーを使用している。ニッケル水素などの高性能バッテリーを搭載した場合は総電力量が9kWh以上は3周、9kWh未満は1周をそれぞれ減算、鉛バッテリーでも、10kWh以上は1周を減算される。さらに、ホームストレッチ上に設けられたチェックポイントで1周毎に必ず一時停止、ここで周回数をチェック、シールが窓ガラスに貼られる。また5回のピットインが義務付けられ、レース中盤では封筒が渡され、地球温暖化クイズに答えなければならない。正解すると周回数ボーナスがもらえ、どんでん返しのチャンスとなる。参加車両には、日本自動車大学校のトヨタ『カローラクーペ』、千葉県自動車大学校のトヨタ『レビン』(AE86)などの懐かしいクルマのEV仕様から、メーカーのダイハツ有志チーム『コペンEV-R』、スバル技術研究所『R1e』などのEVも登場した。会場では、BGMとしてモーツァルトが流されるなど、エンジンの付いたクルマのレースでは考えられない静かなレース。メーカーのEVが優勢かと思いきや、レースを制したのはダイハツ『ミゼットII』を改造したteam Gennaisunの『源内1号』、レースとは関係ないがETC付きの車両だ。結果は以下の通り優勝:team Gennaisun『源内1号』2位:専門学校千葉県自動車総合大学校『Blue CATS-i』3位:昭和飛行機『e-VAN』4位:スバル技術研究所『R1e』