新型三菱『パジェロ』(4日発表)のインテリアには、インパネやシフトレバー周辺、ドアトリムの内側などに「アルミコーティングパネル」が配される。内装色に応じてメタル調パネルやウッド調パネルと組み合わされ、アクセントになっている。
三菱自動車工業デザイン本部デザイン部エキスパートの槇村優さんは、「アルミを使ってパネルそのものを作りたいところだが、コスト面で厳しい」と明かす。
「高級感を出すために、本物のアルミをフィルムに蒸着させたものを使用した。そこにヘアライン処理を施し、鈍く光るイメージを表現した。本物のアルミで作ると光沢感が出ない。アルミ以上の質感を出せたと思う」
「本物のアルミを蒸着させているので、特にコーナーの部分では伸びなかったり、割れたりして難しい。アールひとつ取っても、かなり細かくチューニングした」という。
シフトレバー周りにはクロームメッキのアクセントも添えられる。直線的でシンプルなグラフィックスも相まって、モダンで高級感ある演出になっている。
アルミコーティングパネルは、ブラック内装ではメタル調パネルと、ベージュ内装ではウッド調パネルと、それぞれ組み合わされる。