三菱自動車の研究車両「i MiEV」の主電動機は、ハイブリッドカーなどでもおなじみの永久磁石同期型モーター。公称スペックは最高出力が軽自動車の自主規制値ギリギリの47kW(64ps)、最大トルクは180Nm(18.4kgm)、許容回転数は8500rpmだ。
ベースとなった659cc3気筒ターボの『i』(アイ。64ps/9.6kgm)と比べると、最高出力は同水準ながら、最大トルクはMiEVのほうが2倍近く強力。i MiEVが減速ギアを介した直結型であるのに対してガソリンエンジンモデルは変速機を使うため、数字ほどには動力性能に差が出ないが、それでも0-80km/h加速タイムはターボモデルより1.5秒短縮されているという。
また、モーターは0rpmから2500rpm近辺まで最大トルクを発生し、その後は回転が上昇するにしたがって穏やかにトルクが減少していくするというトルクカーブを描くため、とくに低回転を常用する市街地走行に適している。