パナソニック・オートモーティブシステムズ社(PAS社)は12日、同社製カーナビ「ストラーダ」シリーズのうち、価格帯20万円台前半の普及モデルとして位置づけられる『HDS625/635』を発表した。625がMD無しモデル、635がMD付きモデルとなる。
昨年秋から発売している『HDS620/630』のマイナーチェンジ版にあたるもの。今年夏に発売された上位機種「ストラーダFクラス」の06モデルで採用された新機能を積極的に取り入れている。
新たに採用された機能の詳細については後述するが、最たる特長は普及クラス(ミドルレンジ)としては初めて地上デジタル放送用チューナーを同梱したモデルをラインナップしていること。
価格面を重視するユーザーも多いミドルレンジだからこそ、ハイエンドモデルのFクラスのように「全モデル採用」というわけにはいかなかったようだが、このクラスでも地上デジタルチューナーを同梱したモデルをラインナップするという意義は大きい。
MD無しモデル(HDS625TD)の価格は税込みで約26万円。販売店での実売価格は同約22万円程度になるのではないかと予想されている。つまりは「先代の発売開始時とほぼ同じ価格で地上デジタルチューナーまで付いてきてしまう」というわけだ。
HDS625/635には地上デジタルチューナー同梱モデルの他にも、リアビューカメラ同梱モデル(型番末尾RD)、本体のみ(型番末尾D)がラインナップされている。
これらモデルにも地上デジタルチューナーを後付けすることは可能で、専用のキットも発売が予定されている。ただし、同梱モデルよりは多少割高になってしまうことから、地上デジタルチューナーの購入を視野に入れているならば、最初から同梱モデルを購入することをお勧めしたい。