日産自動車は、9月19日からドイツのハノーバーで行われる第61回国際モーターショーに、今年9月にフルモデルチェンジする小型トラックの新型『キャブスター』と、それをベースにした『キャブスター・ハイブリッド・コンセプト』を出展する。
同社は、2005年度からの3カ年経営計画「日産バリューアップ」で4つのブレークスルーの1つとして小型商用車事業の強化を掲げ、販売目標台数を2004年度に対し、2007年度に40%増の43万4000台に、また売上高営業利益率8%達成を目指している。
新型キャブスターは、小型トラック用の新開発プラットフォームと、キャブオーバーエンジン構造を採用する。グローバルモデルとして、デザインおよび開発は欧州と日本で行われ、コンパクトで取回しのし易いモデルとした。
また、キャブスター・ハイブリッド・コンセプトは、商用車向けハイブリッドエンジン技術の可能性を示すため、ドイツのトランスミッションサプライヤーとして知られているZF社と協力して開発した。このコンセプトカーの特長は、3.0リットルのディーゼルエンジンとZF社のモーターを組合わせたことであり、燃費の向上、排出ガス低減とランニングコストを低く抑えることが期待できる。
同ショーには、これら2車種のほか、大幅に改良を行った小型トラックの『アトレオン』、パネルバンの『プリマスター』と『インタースター』を出展する。