【D視点】F1優勝ホンダ、新型 ストリーム をデザインする

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 かつて生活文化創造で大ヒット

絶対に失敗は許されない新型ストリーム、こうしたプレッシャーの中でホンダが採った方向は? 開発体制の強化を目指した改革も行われ、先日はF1でワークスチームとして実に39年ぶりの優勝という結果を出している。こうした時期とも重なる結果品をじっくり見てみよう。

新型ストリームは、気合の入った「本気」の開発がなされたクルマである。「ホンダはデザインが迷っている」などという批評に対して、頑固に耳を貸さないかに見えていたが、どうやら今度のストリームは「ホンダらしさの見直し」もなされたように感じる。

ホンダは、かの本田宗一郎が第一線で活躍していた頃から、熱心なレース活動による走りの追及と、先見性のあるモノ作りがお家芸であり、今日にきちんと継承されている。これがホンダにとって宝物というべき、重要なブランドイメージなのである。

かつて急成長期のホンダは、開発企画部門がライフスタイルの変化を巧みにとらえた新しい車のカタチを提案し、設計部門が究極のレイアウト設計や低燃費を実現した。そしてデザインが、先見性を象徴する都会的でちょっと気取った雰囲気を創り上げた。これが大いに歓迎され、日本だけでなく保守的なアメリカでもファンを獲得したのである。

それまでの「日本的ラグジュアリー」とオイル臭い「スポーティ」しかなかった日本車に、新たに合理的で「都会的な香り」というソフトウエアを創造したホンダの功績は大きかった。

しかし、4−5年前頃から骨太なデザインへの流れが世界的に顕著になり、車らしい力強い躍動感の表現が新しいトレンドになったのである。これは単なる流行ではなく、総合的な衝突安全意識の高まりに触発された新しい機能表現のカタチであった。

ここでホンダは、「クルマらしい走りの躍動感」とは少し異なる「スピード感」の追求に力を入れた。このあたりをホンダのデザイナーと意見交換したことがあるが、「ホンダが目指すかっこよさは、ちょっとワルっぽい凄みを利かせたスタイル」との説明であった。

《荒川健》

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