スズキ『SX4』は、イタリアのイタルデザインと共同で手掛けたエクステリアデザインに注目が集まっているが、インテリアの見どころも多い。
インパネは一見シンプルなデザインだが、センタークラスターの両脇には艶消しのメッキパネルが装着され、スポーティさと質感の高さを表現している。また、そのメッキパネルに挟まれた中央部分には、収まりのよいインテグレート式のCD&MDデッキが装備されている。
さらに上に目を向けると、瞬間燃費などを表示するディスプレイも備わっている。エアコンの操作ダイヤルも、流行の3連タイプを採用。150万円を切る廉価グレードまで、全車がオートエアコンを採用しており、オーディオも1.5リッター車には標準装備されるので、ほぼ全車でこのインテリアを味わうことができるのも魅力だ。
全長に対するキャビンスペースが小さいので、後席のレッグスペースはそれほど広くはないが、後席が前席よりも55mm高いポジションに設定されているので、後席の開放感は高い。
ラゲッジルームもリヤシートを立てた状態では270リッター程度なので、広くはないが実用的なレベルはキープしている。リヤシートをたたむ際も、タンブルさせるタイプなので使い勝手はよいとはいえないが、リヤシートをたためばフラットで広いラゲッジを作ることができる。
SX4は走りやエクステリアの評価も上々だが、インテリアの質感の高さも見逃せないものを持っている。