イギリスのサセックス州グッドウッドで、7月7日から9日に開催された「2006年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」では、ルノーが1906年に初めてグランプリを獲得した際のマシン「AK 90CV」と、現代のF1マシン2005年「R25」をあわせて展示した。
1906年にフランスで開催された世界初のグランプリを優勝したのが1906年製のルノーAK 90CV。このマシンは、第一次世界大戦中に破壊されて現存するものはないとされていた。しかし1990年代になって、イギリスの農家のニワトリ小屋でシャーシが発見され、これをもとに復刻されたAK 90CVが、グッドウッドで展示された。
排気量12.9リットルのエンジンも、ロンドンのサイエンスミュージアムで70年近く展示されていた。飛行船のエンジンだと思われていたが、エンジンに「1906年4月13日」の刻印が見つかり、AK 90CVのものだと特定されたという。