ニューデリー=ホンダは4日、インドの4輪工場「ホンダシェルカーズインディア」(HSCI)で生産開始した『シビック』をインド国内向けに発売した。初年度1万4000台を販売する計画であり、このクラスの市場でトップシェアを目指す。
HSCIでの生産機種としては『シティ』(日本名『フィット・アリア』)、『アコード』に次いで3モデル目となる。インドではこのほか『CR-V』を日本から輸入して販売している。
発売したシビックは排気量1.8リットルの1タイプでマニュアルとATを設定している。価格はマニュアルの107万5000ルピー(約269万円)から。
ホンダのインドでの4輪販売は2005年度に前年度比17%増の約4万3000台だった。シビックが加わった今年度は6万3000台を計画している。シビックはシティからの上級移行ユーザーのほか、競合車のトヨタ『カローラ』などからの代替需要を狙う。
当地のメディア向け発表会に出席した福井威夫社長は「シビックは当社の基幹車種であり世界市場で好評を得ている。クラストップレベルの低燃費性能などがインドでも必ず受け入れられると確信している」と述べた。