日産自動車とスズキは2日、都内で記者会見を開き、事業協力関係を拡大すると発表した。国内ではスズキから日産への軽乗用車のOEM(相手先ブランドによる生産)供給車種を増やすほか、日産がスズキにミニバンをOEM供給する。海外でのOEMや生産協力も行う。
国内での相互OEM供給は今年末から実施する。日産は軽の需要拡大に対応し、現在の「モコ」に加え、新たな軽の供給を受ける。三菱からのOEM供給は継続する。
海外での生産協力は、両社の拠点を相互に活用する方針。まず、インドのスズキの工場で日産車の受託生産を行う。
日産の志賀COOは「インドへの日産車の輸出はわずかで、われわれには経験もない。今後、詳細な計画を両社で詰めていく」と話した。