ホンダエキサイティングカップ インテグラシリーズ 東北シリーズに参戦中の實方一世氏。編集部では第2戦直前にインタビューを実施。レーサーになったきっかけをうかがった。
---レースをはじめたきっかけは何なんですか?
高校2年生のころにアイルトン・セナが亡くなったんですけど、周りの友達が大騒ぎしてて…。ぼくはそのころ、まだF1もレースも興味がなくて、そんなにすごいことなのいかって思ってたんですね。それで、そんなに騒ぐものだからF1を一度見に行ったんです。それがきっかけですね。丁度F1の前哨戦でシビックのワンメイクレースをやっていて、あれだったら出ることができるんじゃないかって思ったんです。
---エンジンをいじるのが好きとかっていうのではなかった?
なかったですね。高校生ってバイクって好きじゃないですか? でも、僕は特別クルマとかレースに興味があるというわけではなかった。
---ライセンスをとるようになったのは?
高校3年生くらいからレースに興味をもつようになって、カートのライセンスをとりたいと思いましたね。でも、ライセンスを取る場所が遠いですし、第一お金がなかった。当時で、カートを買うのに40万円くらいかかりましたから…。
---はじめて出場したシリーズは?
大学時代にようやく頭金を貯めてカートを買いました。それでヤマハのSLシリーズにでましたね。ただ、このときはま人だプロになろうとは思っていなかったんですが、周りがプロを目指している人たちが多かったんで、いい環境で刺激になっていたと思います。
---そのころの成績は?
うまいぐあいにタイムが良くなっていたんですけど、ベテラン勢にはかなわなくてリタイアばかりしてたかもしれませんね。
---それでやがてマーチカップに?
はい。まじめにやっていた甲斐があってミッション付のカートでやってみないか、という紹介もあったんで。F1の前座のレースだったんですけど、立ち上げの初年度だたんで注目されると思いました。実際に有名な人も出場してましたし。
---F1を目指そうとかは思わなかったんですか?
年齢的な問題ですね。スカラシップを受けるには年齢制限があるんです。昨年発足した「フォーミュラチャレンジ・ジャパン」も年齢制限は26歳ですね。
---6月4日に開催される第2戦は、この前の第1戦と同じ会場で、仙台ハイランドですよね。このコースは他のコースと比べてどうですか?
路面が特殊というか、そんなに良くない。だからタイヤの磨耗が激しいと思います。走行中もタイヤのコンディションがどんどん変わるんです。これは想像以上でした。あとは、今回のタイヤはダンロップなんですが、昨年のワンメイクは横浜ゴムだったんです。その違いも感じますね。
---では最後に、4日に向けての見込みと實方さんの目標は?
表彰台には上りたいと思います。また将来的な目標はスーパー耐久でしょうか?