フォードが5月27日に富士スピードウェイで開催した、「Ford Circuit Experience in Fuji Speed Way」は、とにかくフォード車をサーキット走行で体感してほしい、というイベントのコンセプトが伝わってくるようなものだった。
先導車があるとはいえ、自分のクルマやフォードの新型車を自分でサーキットを運転することができるのだ。あいにくの小雨が降り続くウェットコンディションとはいえ、先導車のペースは決して遅くない。途中に設けられたパイロンスラロームも、設定速度は60km/hということで、先導車はそれ以上で走ってくれる。コースをただ1周するだけの走行ではない。
また、プロのレーシングドライバーら(桂伸一、景山正彦、竹内浩典、砂子智彦、壷林貴也、谷川達也、青木孝行)による「サーキットタクシー」では、ウェットコンディションで『フォードST』シリーズの限界走行を体験できる。
これくらいの雨ならウェットやFFというのを感じさせないハンドリングは、ドライバーの腕なのかクルマの性能なのか(おそらく両方)、とにかく参加者にとっては貴重な体験だったに違いない。