国土交通省は、6月を「不正改造車を排除する運動」と「ディーゼルクリーン・キャンペーン」の強化月間に定め、全国運動を実施する。交通秩序を乱す不正改造車や黒煙低減などのディーゼル車のクリーン化を目指す。
期間中には警察庁などと連携して全国で183回の街頭検査などに取り組む。また、一般からの迷惑情報の窓口に「不正改造車110番」や「黒煙110番」を設置する。
街頭検査では、着色フィルムの貼付やフロントガラスへの装飾板の装着、基準不適合マフラーなどのほか、ダンプの荷台さし枠取り付けやトラックの燃料タンク増設、燃料ポンプの封印取り外しによるディーゼル黒煙の悪化などを重点的にチェックする。
不正改造車には整備命令を発令し、従わない場合は車両使用停止といった厳しい対応を図る。今月からの改正道路運送車両法で規定された報告徴収や立ち入り検査権限も活用する。