富士重工業、ボーイング 787 向けの部品工場が完成

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富士重工業、ボーイング 787 向けの部品工場が完成
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富士重工業は、愛知県半田市に建設していた航空機用複合材部品を製造する「半田西工場複合材棟」と米国ボーイング社の次世代旅客期『787ドリームライナー』の中央翼を組み立てる「半田工場新組立棟」の2工場が完成し、20日に竣工式を実施した。

両工場建設の投資額は約70億円で、工場の完成でボーイング787初号機に向けた製造を開始する。

半田西工場複合材棟は、同社の子会社の輸送機工業に隣接する自社所有地に2004年11月から建設を進めてきた。建物面積は約9000平方メートル。軽量・高強度の複合材部品を生産するため、高温高圧で焼き固める世界最大級のオートクレープ、炭素繊維複合材シートを自動積層する曲面自動積層機などを設置した。

787の胴体と主翼をつなぐ重要な部位である中央翼の構成部品を生産する。将来は防衛庁の時期固定翼哨戒機・輸送機「PX/CX」用部品の生産も視野に入れている。

半田工場新組立棟は、ボーイング『777』などの中央翼の組立てを行なっている既存の組立工場の隣に2005年7月から建設していたもので、建物面積は約4500平方メートル。787の中央翼の組立てを行い、組立てに使用する複合材部品は半田西工場から供給を受ける。今後、3次元寸法測定器や組立治具などを設置し、今夏から組立てを開始する予定だ。

《レスポンス編集部》

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