【新聞ウォッチ】日経特集「くるま・売れない理由」にレスポンス編集長が分析
朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2006年4月12日付
●三菱自動車 岡崎工場閉鎖見直し 国内販売好調で 支援企業と調整へ(読売・2面)
●いすゞ、GMとの資本提携解消発表、商社と連携期待(読売・8面)
●トヨタ「セリカ」生産打ち切りへ(読売・8面)
●NY国際自動車ショー、きょう開幕、SUV商戦過熱(産経・9面)
●西日本高速 SA入居店を厳格化、ファミリー企業 統合・再編(産経・10面)
●自動車リサイクル料金 4700億円徴収(産経・10面)
●タクシーに「スイカ」導入(産経・10面)
●トヨタの世界、(8)したたかな計算 社会貢献も成長戦略(東京・9面)
●くるま売れない理由(下) こだわり喪失、先端技術、類似車を量産(日経・11面)
ひとくちコメント
2005年の国内新車市場は585万台、この15年間で25%も減少した。そんな成熟市場に自動車メーカーはどう立ち向かっていくのか。そんな中、日経が「くるま・売れない理由」というタイトルの特集企画を3回連続で掲載している。
きょうは最終回だが、自動車ニュースサイト『レスポンス』の三浦和也編集長も「冒険をしない類似型の車づくりに消費者はあきらめムード。こだわりを失ったユーザーが性能向上の著しい軽自動車に走るのは当然」とコメントを寄せている。
一方で先週末には、自工会が「2005年度乗用車市場動向調査」の結果を発表したが、それによると、団塊世代が「充実させたい」と考えている消費行動のトップは「趣味・教養関連」。逆に抑えたいのは「自動車購入」というショッキングなデータが明らかになった。
次回から東京モーターショーも2年に1回の開催になる。景気はバブル期並みの回復をみせおり、国内市場をあきらめるのは少し早過ぎるないだろうか。