上級クラスへのシフトを目指した新型フォルクスワーゲン『パサート』。インテリアについても旧型に比べ、より入念に仕立てられているのが印象的だ。ダッシュボードやトリムの樹脂材料も質感が大幅に上がっている。
メーターはシルバーリングを配した青色の自発光式、各種スイッチも細かいモノまで文字部分を透過光式にするなど、こだわりを見せている。フォルクスワーゲングループのプレミアムブランド、アウディと比べても、仕上がりではひけをとらないだろう。
そのインテリアをより華やかに見せるのが、ターボの「2.0T」とV6の「V6 4MOTION」に用意される本木目パネルだろう。通常、この価格帯のモデルでは木目調の樹脂パネルを使うことが多いが、フォルクスワーゲンはあえて本物のウッドを使っている。
V6にはクルミ材(ウォールナット)ウッドパネルが標準装備される。濃い色彩と目の細かい年輪、多重ニス塗りの光沢感が高級感を演出する。ターボについては、ウッドパネルはオプション扱い。こちらは黄味の強い明るい色合いのポプラ材で、スポーツサスペンションを標準で装備するターボモデルの性格に合わせた演出だ。
この本木目パネル、木工の仕上がりが非常に良く、パサートのインテリアをより魅力的に見せるのに大いに貢献している。