VWは現在「ブランド価値の向上」「上級セグメントへの進出」「小型車クラスのリーダーシップ」の3本柱を目指している。先日発表の『ジェッタ』同様、23日日本発表の『パサート』もサイズアップしている。
新型パサートは4785×1820×1490mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2710mmと、先代に比較しそれぞれ、+105、+75、+35、+5mmサイズアップしている。たとえばVWがパサートのライバルとしてあげるメルセデスベンツ『Cクラス』が、それぞれ、4535×1730×1425mm、2715mm、BMW『3シリーズ』が、4525×1815×1425mm、2760mmだから、パサートはDセグメントのほとんど上限のサイズと言っていいだろう。
しかしながらボディサイズの割にホイールベースが短いのは、基本の駆動方式がFFで、フロントオーバーハングが長いことによる。そしてこのホイールベースを見ることにより、上級のEセグメントまでは狙っていないことも分かる。
実際パサート2.0が319万円、ターボのパサート2.0Tが365万円、パサートV6・4MOTIONが439万円という値付けを見ると、上記Dセグメントライバル車と同等の装備、より大きいサイズで、買い得感のある価格を狙っているのが分かる。