朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2006年3月2日付
●JFE256万円、トヨタ上回る見通し(読売・8面)
●三菱自労組 1億9000万着服容疑男女を逮捕(読売・39面)
●日本で売れるロールスロイス、ロバートソンCEOに聞く(朝日・12面)
●リコール改善、ホンダに指示、「アコード」で国交省(朝日・37面)
●アジア勢に勢い、ジュネーブモーターショー(毎日・8面)
●日本車、米で快走、新車販売3社が過去最高、総合評価、初の全部門制覇(産経・10面)
●海外訪問、奥田経団連が路線転換、将来見据える「じっくり型」に(東京・10面)
●トヨタ、ベア満額1000円、5年ぶり回答へ、電機大手も賃上げ、賃金抑制を転換(日経・1面)
●会社研究、三菱自(下)益子社長に聞く、株主還元、大きな課題 (日経・17面)
ひとくちコメント
警視庁捜査2課と三田署は、三菱自動車工業労働組合の口座から約1億9000万円を着服したとして、業務上横領容疑で元社員の男女2人を逮捕したという。きょうの各紙が社会面で報じている。
記事によると、2人は1999年6月から2000年7月まで20数回、2人が勝手に開設した同労組名義の口座に、約1億9000万円を振り込むなどして着服した疑い。容疑者の女は組合財政の管理、金銭出納などの業務に従事し、男は1996年10月から2年間、労組の中央執行委員を務めた労組幹部。女が現金を振り込み、男がキャッシュカードで引き出して、男が競馬に約1億円をつぎ込み、女は借金返済に充てたという、この手の事件ではおなじみのパターン。
横領が行われた1999−2000年といえば、あの「リコール隠し事件」が発覚した時期でもある。ずさんな経営体制をチェックする立場にある労組まで腐り切っていたことになる。