日産のコンセプトSUV、『テラノ−ト』のインテリアは、前席と後席で空間性をはっきりと分けられている。前列の運転者とアシスタントが車外で採取したものを、後席で科学者が研究するといったイメ−ジだ。
フロントドアにはテントなどが収納され、センター部分は食料品を収納。長期間の旅への対応も可能になっている。ルーフ後端には観測用のカメラが設置され、後席には球形のラボラトリーを設けている。ラボは180度表示できるスクリーンと観測・脱出用の風防をルーフに設けることで、ドーム状の空間を作り上げている。
「たまたま『ピボ』コンセプトと同じ球形だが、ルーフのドーム部分はパディントンにあるデザインスタジオにある天窓をモチーフにし、さりげなくロンドンデザインのアイコンを表現している。」と、デザインを担当したニッサン・デザイン・ヨーロッパの田井悟副社長。
ボディサイズは、全長4965mm×全幅2100mm×全高1947mm。駆動系が4×4であること以外、ドライブトレインについては一切公表されていない。エクステリアのデザインは時期『パトロール』に繋がるものではなく、あくまでもケーススタディとのことだ。