プジョーの新コンパクトカー『1007』のエンジンは1.4リットル、1.6リットルの2機種。どちらも実用型エンジンで、使用燃料は95RON(95オクタン)。オクタン価92の日本のレギュラーガソリンは使えず、100オクタンのプレミアムガソリンを使う必要がある。
1.4リットルは簡便なSOHCで、最高出力73ps/5400rpm、最大トルク12.0kgm/3300rpmを発生する。市街地での運転のしやすさを重視して低速域寄りのセッティングがなされており、アイドリングから中速域までフラットなトルク特性を持つ。
可変バルブタイミング機構を持たず、最高出力を5400rpmという低い回転数で発生するため、数字的には73psと国産の同クラスに比べると見劣りするが、ヨーロッパにおける公称最高速度は165km/hと必要充分な性能。
1.6リットルはDOHC4バルブ方式で、スペックは最高出力108ps/5800rpm、最大トルク15.0kgm/4000rpm。最高速度は190km/hと充分以上の性能を持っており、高速巡航時のパワーのゆとりも大きい。ロングドライブの多いユーザーには1.6リットルがお勧めだ。
ヨーロッパ市場にはこのほか、プジョー得意の排気フィルター付き1.4リットルディーゼルエンジンが投入されているが、日本市場への導入予定はない。