新型トヨタ『カムリ』(1月30日発表)のエンジンは2.4リットル直4の1機種のみ。旧型に搭載の「2AZ-FE」を改良したもので、最高出力は旧型比8psアップの167ps/6000rpm、最大トルクは0.4kgmアップの22.8kgm/4000rpmと、若干の性能向上が図られた。
同じエンジンは新型『エスティマ』にも搭載されている。性能的にはカムリのほうが3ps低いが、誤差の範囲内と言っても差し支えない。
性能向上は、高回転高出力化によるものではなく、エンジン内部の摩擦損失を低減させることで実現したもの。ピストンリングの張力低減、シリンダーのボア(内径)の真円度向上、オルタネータープーリーにダンパーを設けることでファンベルトの張力を減すなど、多くのリファインを受けている。
また、シリンダーブロック、クランクケースの高剛性化、バランスシャフトやエンジンマウントのチューニングの最適化などによって、静粛性も向上しているという。