新型フォルクスワーゲン『ジェッタ』の「2.0T」に搭載される直噴ターボエンジンと組み合わされるトランスミッションは6速に刻まれた「DSG」。瞬時にギヤチェンジを行ってくれ、途切れることのないダイレクトな加速感を味わうことができる。
ティプトロニックモードを選び、パドルシフトを操作すれば、まさにレーシングカーのような素早いシフトチェンジを楽しむこともできる。パドルシフトはDレンジ走行中でも左側のレバーを引けばシフトダウンが行え、数秒後にはDレンジに自動復帰するので、ちょっとしたエンジンブレーキが欲しい時にも便利だ。
そしてDSGの制御がジェッタのテイストに合わせ、ゴルフGTIよりも多少マイルドな味付けになっているのもうれしい。乗るまでは、GTIのエンジンとDSGを載せたのでは多少落ち着きがないのではと懸念されたが、実際に乗ってみたらDSGはジェッタ用にセッティングされているらしく、シフトアップもダウンも適度にマイルドにチューニングされていた。これならエレガントをウリにするジェッタにもマッチしている。
普段はスポーティセダンとして紳士的に走れ、その上でスポーツドライビングを楽しみたいときには、パドルシフトを駆使してGTI並みにガンガン走れる2面性がジェッタ2.0Tの魅力だ。