レクサス『GS』に10点入れました。ひとつには人とクルマの関係…ディーラーも含めて、ただ単にクルマのハードウェアにクローズアップするのではなく、クルマのある生活という全体像の次元で見直していこうとする部分に共感しました。
便利であることとか、高性能であること以上の充足感を求めようとする動きが感じられるようになってきましたが、このことは高級ブランドである資質の如何を問わず、すべてのクルマに対等に備わって当然のことだと思います。
このレクサスブランドが成功することによって、この人とクルマとの関係がトヨタ車全車に波及していき、今よりもずっとよくなっていくのではないかと思っています。
もうひとつは、先進技術を積極的に採用した部分を評価しました。こうした装備は研究・開発に莫大なコストがかかるといわれていますが、レクサスブランドで早期から投入することでコスト回収が行なわれ、追ってトヨタ車全車に広まっていき、国産車全体の安全性向上に貢献してくれる期待感もあってのことです。(談)