2代目となるフォード『フォーカス』には、2リッターと1.6リッターの直4エンジンがラインアップされている。この排気量は、ともに先代にも用意されていたものだが、両エンジンともどもパワーアップが図られている。
1.6リッターエンジンの最高出力は100psと変わらないものの、最大トルクは14.8kgmから15.3kgmに向上している。2リットルエンジンは131psから145psへと、最高出力が大幅にアップしている。
このエンジンについてフォードアジアパシフィック&アフリカ プロジェクトマネージャーのイアン・ディグマンさんは「このオールアルミ製のデュラテックエンジンは、滑らかなフィーリングと、高い経済性には定評があります。エンジンの回転数にあわせて、インテークマニホールドの長さを変える可変吸気システムを採用することで、幅広い領域でフラットなトルク特性を実現しているので、先代に比べると飛躍的に乗りやすくなっているはずです」と語る。
実際にフォーカスの2リッターエンジンは、先代よりもトルクフルで、扱いやすくなっている。それでいながら、高回転までキッチリと回すことができるので、ATのマニュアルモードを使って、スポーティな走りも楽しむことができる。
残念ながら新型でもATは4速のままだが、マニュアルモードのシフトパターンは、マツダと同じように手前に引くとアップシフトになったので、加減速のGに合わせてシフト操作が楽になっている。
ボディが大きくなり、車両重量も増えているので、大幅にパワフルになったわけではないが、それらを差し引いても、新型フォーカスの動力性能は先代に比べ進化している。(つづく)