人工知能(AI:Artificial Intelligence)を積んだバッテリーが11月21日から発売されることになった。ジャパンエナジーの『JOMOバッテリーAI Spec』がそれだ。
バッテリーが状態を自己診断し、異常な状態や寿命が近づくと、警告音を発してユーザーに知らせるというのである。「だいたいエンジンを切って止まってから30秒ほどでなると思います。そして要交換の合図が出てから、1カ月ほどでダメになるという感じですね」とジャパンエナジー広報部。
最近のバッテリーは製品寿命限界まで性能を維持するがゆえに、突然機能停止になるケースが増えているが、しかしこれまでは定期的に電圧点検を行う以外にバッテリーの寿命を測定するのは困難だった。そのため、2004年度のJAFロードサービスの出動件数に占める割合も、バッテリーのトラブルを出動理由とするものが1位だった。
それが、このバッテリーにより解消されることになったわけだ。ジャパンエナジー関係者によれば、値段については「販売店が決めることなので何とも言えないが、2万5000−3万5000円で売られるのではないか」とのことだ。
バッテリーは4機種あり、同社では、とりあえずこれらバッテリーを来年3月までに3000個販売する目標を立てている。