【日産 安全ミーティングリポート】その3 衝突実験を目の前にして実感する安全ボディのスゴさ

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【日産 安全ミーティングリポート】その3 衝突実験を目の前にして実感する安全ボディのスゴさ
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日産が追浜テストコースの跡に「日産先進衝突実験場」を開設した。ここでは車両同士の色々な形態の衝突事故を再現できる。正面衝突や側面衝突だけでなく、コースの組み合わせによって衝突角度を5度刻みに185度から85度まで設定できるというものだ。

さらに3種類の横転テストもできる施設を設けている。トリップテストはスピンなどで横滑り状態から縁石に当たるなどにより横転する事故の再現。ディッチテストは斜面の斜めに降りながら横転に至る事故の再現。コークスクリューテストは中央分離帯に片輪を乗り上げそのまま浮き上がって横転する事故を再現できる。

今回この施設のお披露目に当たっては、『ティーダ』と『フーガ』のオフセットクラッシュの実車による衝突実験を見せてもらった。衝突する場所は屋根があるから屋内になるが、2台のクルマがスタートする地点は屋外だ。すべてを屋内にするのに比べて屋根を一部だけにしたことによって、建設費が約半分になったと担当の技術者が自慢げに語っていた。

さて、サンフランシスコの路面電車のように実験場の床下に埋められたロープによって左右から引っ張られてきたフーガとティーダは、ブレーキを掛けることもなくドーンという激しい衝突音とともに見るも無残にぶつかり、お互いに右側がぶつかった関係で左に回転するようにしてから跳ね返った。

しかし大きく跳ね返ったのは重量の軽いティーダのほうだ。さすがにフーガはぶつかった地点より少しは前に進んだように見えた。大相撲の立会いで力士が当たるのと同じ原理で、重量が重い方が有利なのは物理の法則だから仕方がない。

しかしクルマのそばによって見てみると、ティーダもフーガもキャビンの空間は完全に確保されていて、エアバッグが展開し、乗員の顔がそのストライクゾーンに入って(エアバッグに目鼻口がプリントされた写真)助かったようすが窺えた。これでもシートベルトをしていなければ乗員はエアバッグに正確に当たるとは限らない。あくまでもシートベルトの保護でしかないことを覚えておかなくてはならない。次の取材の機会があるとしたら、チャイルドシートやシートベルトをしていないケースで乗員がどうなるかという実験も検証したいと思った。

日産の開発拠点、テクニカルセンターの衝突実験場にこの追浜の最新施設が加わったことによって、より緻密で精度の高い衝突シミュレーションができるようになった。日産車の安全性のさらなるアップが期待できるといえるだろう。

《こもだきよし》

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