三井造船は8日、ETC(ノンストップ自動料金収受システム)用の、高性能格子型電磁波吸収体を、青山学院大学と共同で開発したと発表した。複数レーンのあるゲートでの電磁波干渉による誤作動を防止する。
ETCで用いられる5.8ギガヘルツ帯に合わせた格子状の本体とステンレス金網を組み合わせた構造。格子本体は特殊カーボンを添加したFRP製とした。電子波吸収率は99%という。
今年度いっぱいは実際の料金所で試験を実施し、来年度以降、本格的な販売活動を展開する予定だ。
ETCレーンは全国に2000カ所以上、設置されているが、複数の専用レーンを設置する料金所もあり、電磁波干渉による誤作動が確認されているという。三井造船などは、高速道路料金所の管理者などからの要請を受け、誤作動防止のための電磁波吸収体の開発を行った。