トヨタ自動車の鈴木武専務は4日、東京で行った中間決算発表会見の席上、ガソリン価格の高騰などで市場の鈍化が懸念されている北米での事業について「来年も利益率は高水準を確保できる」との見通しを述べた。
トヨタは来年、『カムリ』『カローラ』の主力車種をモデルチェンジする。鈴木専務は「現状では小さいクルマへのシフトもあって利益率は低下傾向にある」と説明した。
だが、主力車種のモデルチェンジにより「原価をもう一段低下させる」とし、収益確保につなげる方針を示した。
米国市場の動向について金田新専務は「10月は年率で1500万台を割る水準になったが、12月までの動きを見たい」と述べ、現時点では市場の縮小持続に否定的な見解を示した。