第32回国際福祉機器展が27日、東京ビッグサイトで開幕した。会場には多数の福祉車両が展示された。自動車会社の福祉車両に関する動向をいくつか紹介すると、やはり、この分野でも強いのがトヨタ自動車だ。
バスと軽自動車を除く小型車部門で60%以上のシェアを誇っている。なかでも販売台数の多いのが、介護式車いすリフトタイプの『ハイエース』で年間4000台近く売れている。これは社会福祉法人が購入していくケースが多いという。
そして最近伸びているのが、介護式車いすスロープタイプの『ノア』『ヴォクシー』『シエンタ』といった福祉車両で、ノア、ヴォクシーが年間1500台、シエンタが同900台売れているとのことだ。
「05年度は1万9000台の販売を目標にしていますが、毎年数%ずつ着実に伸ばしていきたい。現在、個人が70%、法人が30%という割合で、年々個人需要が増えている感じです」とトヨタ自動車フリート営業・特装部の笠原恭司課長は話す。