●GPSケータイ“ナビ”は今後のトレンドになるか
今回、auが先行したクルマ向けのGPSケータイナビ。今後で気になるのが、同様のサービスがどこまで広がるか、だろう。キャリア間、そしてコンテンツプロバイダー間で競争が起きれば、クオリティが上がり、利用料が下がるのは当然だ。
KDDIでは「GPSケータイナビの実現には、ノウハウの蓄積が必要」(江幡氏)と指摘する。
「EZ助手席ナビが実現した背景には、(Javaよりも高度なアプリケーション開発ができる)BREWの存在や、マップマッチング、携帯電話UIにあわせた使い勝手の実現といった部分でノウハウが必要でした。GPS機能を携帯電話に搭載したから、すぐに(他社でも)できるというものではありません」(江幡氏)
しかし、携帯電話へのGPS機能搭載義務づけにあわせて、NTTドコモやボーダフォンもGPS携帯電話を市場投入。地図ベンダーやコンテンツプロバイダーが、ナビゲーションサービスの高度化に力を入れている。EZ助手席ナビが市場で一定の評価を受ければ、KDDI以外のキャリアもクルマ向けケータイナビに注力するようになるだろう。
初期投資・利用料が安く、テレマティクス機能も標準搭載するEZ助手席ナビ。その成否が今後のカーナビ専用機市場に与える影響は、けっして小さくはない。
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