日本アイ・ビー・エムが、自動車リサイクル促進センター(JARC)から、使用済自動車を輸出する際に発生する自動車リサイクル料金の輸出時返還業務をBTO(ビジネス・トランスフォーメーション・アウトソーシング)サービスとして受託した。契約期間は5年間。
「使用済自動車の再資源化等に関する法律」(自動車リサイクル法)は今年1月に施行され、自動車所有者は、新車・車検・引取りのいずれかのタイミングで自動車リサイクル料金をJARCへ預託することになっている。そして、預託されたリサイクル料金は車両が廃棄されるまでの間、法律に基づきJARCで管理され、その車両が輸出された場合、申請に基づき自動車所有者へリサイクル料金が返還される。
日本IBMは、自動車リサイクル法施行により稼動開始した自動車リサイクルシステムのITシステム運用を担当してきているが、今回、自動車輸出に伴う一連のリサイクル料金返還業務もJARCから受託した。これによって同社は今後、申請から返還までの事務全般および業務に関する問い合わせ対応のCS部門にも参画し、業務のプロセスをより効率的になるよう改善していくという。