イギリスでは今年の春頃から、一部の環境保護団体によるアンチ四駆キャンペーンが活発になっている。ロンドンでは、道路を通行中の四輪駆動車の運転手に警告のビラを配ったり、プラカードを掲げての抗議行動が続けられている。彼らの主張は、四駆は、(1)大きすぎる、(2)環境を汚染している、(3)危険だ、だから、(4)より多く課税しろ、というもの。英国トヨタでは、こうした主張に対して反論するためのDVDを作成し、ジャーナリストやメディア関係者に配布した。そのDVDのタイトルは、「四駆に関する事実を直視しろ」(Face the Facts about 4x4)という挑発的なものだ。このDVDでは、アンチ四駆キャンペーンの4つの主張に対して、四駆は、(1)確かに背は高いが幅や長さは他の種類のクルマと同じかそれ以下である、(2)ヨーロッパのCO2排出基準は守っている、(3)安全性はユーロNCAPの結果で実証されている、(4)付加価値税や燃料税などで、すでに他の種類のクルマより税金を多く払っている、と反論している。