マツダ『ロードスター』(25日発表)は日本はもちろん、アメリカやヨーロッパなど全世界で販売されるグローバルカー。しかし日本と海外では足回りの仕様に違いはない。「突き詰めていけば1種類の仕様でまかなえると判断」したという。
マツダ車両コンポーネント開発本部の山本修弘さんは「新型ロードスターはタイヤサイズによって、それぞれ足回りのセッティングを変えていますが、サスペンションの設定は全世界共通といたしました。使われる道路状況が違うので、各国で仕様を変えることもあるのですが、突き詰めていけば1種類の仕様でまかなえると判断しました」という。
「このサスペンションの仕様を決めるには473パターンもの仕様をテストし、その中から最適なものをチョイスいたしました。17インチのビルシュタインダンパーもそのひとつです。タイヤに関しても960本ものタイヤをテストし、それぞれのサイズの中から適したタイヤを選びました。従って17インチを履くRSはミシュランの1銘柄しか装着いたしません」とコメント。
サスペンションの設定に関しては、日本においても最近は欧州に近い特性が好まれるようになってきたので、全世界共通でも問題はないだろう。ダンパーやスプリング、タイヤに関しても徹底的に開発が行われているだけあり、ノーマルでもバランスの取れた乗り味を見せてくれた。