フォード、自動車安全研究施設を新設

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フォード・モーター・カンパニーは、自動車安全研究施設を新たに設立すると発表した。同施設内にある12の試験室の一つ、内装頭部衝撃試験室を報道陣に初公開した。

この自動車安全研究施設は、フォードの認証試験場としての機能をもち、世界最高レベルの乗員保護衝突シミュレーションを実施することができる。衝突時における頭部傷害をシミュレートすることで、フォードは商品開発プロセスの初期段階から必要な重要データを収集し、安全性を高めた設計を施すことが可能となる。

商品開発部門担当グループのフィル・マーテンス副社長は「フォードの商品開発チームは、データに基づく新しい安全技術によって、世界で最も安全なクルマを顧客へ提供することができる。ボルボ・セーフティセンターを含めると、フォードは自動車安全技術におけるリーディング・カンパニーとなる」と述べている。 

同社は、車両試験に関して6500万ドルの投資を行っており、今回の安全研究施設の新設はその一環。

車両試験施設の新たな安全試験場には、1台の衝突シミュレーター上で、5種類の複雑な衝突形態を再現できる機能が採用されている。油圧サーボ式衝突シミュレーターは、前面衝突時に生じる車両の前方へのピッチングが可能である。さらに、ピッチング無しの前面衝突、破壊式と非破壊式の側面衝突および後面衝突など、各シミュレーションが可能。これらの試験によって、より広範な衝突データが迅速に収集され、顧客により安全な車両を提供できるようになると、している。

《レスポンス編集部》

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