日産ディーゼル、コマツと提携して商用車テレマティクスを開発へ

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日産ディーゼル工業とコマツは、商用車向けテレマティクス(通信モジュールを内蔵した車両総合管理ツール)の共同開発と事業化で提携したと発表した。

商用車のテレマティックスは、いすゞ自動車がKDDIと提携して2004年に市場展開している。日産ディーゼルは、コマツと提携して先行するいすゞに追随する。

両社は、効率的な運行管理、燃料費などの車両運行経費や整備費用の削減など、商用車ユーザーの要望に高いレベルで対応するため、コマツで実用化されている建設機械用テレマティクス「KOMTRAX」をベースに、日産ディーゼルで商品化している車両管理システム「燃費王」の技術を活用した次世代の商用車向けテレマティクス「UDテレマティクス」を共同で開発する。 

今回の提携で日産ディーゼルは、開発期間の短縮が見込めるとともに、コマツとのハードウエアーの共有化などで、コンポーネント開発費用や製造コストの低減が図れる。

また、商用車向けのアプリケーションは、走行時のリアルタイム音声ガイド「燃費王」機能に加え、デジタルタコグラフ機能、GPS位置測定機能、車両データー収集機能などを含んでいる。

このテレマティクスを導入することで、車両運行を統制する事務所でも、さまざまな情報を一括してリアルタイムで管理することが可能となる。

コマツのKOMTRAXは、顧客が保有する建設機械から発信される様々な車両情報をユーザーやコマツ、販売代理店が離れた場所から閲覧することができるシステムで、効率的な運行管理やタイムリーで迅速なサービスを顧客に提供する。

コマツは同システムを2001年度から中小型の建設機械に標準装備しており、累計稼働台数は約3万台。

日産ディーゼルは「UD Telematics」(仮称)を国内で販売するトラック全車に標準採用するほか、コンポーネントでも2006年度中に販売することも検討している。

《レスポンス編集部》

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