今日の朝刊から---気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2005年7月1日付
●橋梁談合背景解明へ 道路公団、天下り組織的あっせん 担当部長宅を捜索(読売・1面)
●トヨタ、カナダ新工場を発表、北米で7カ所目 摩擦再燃回避狙い(読売・10面)
●設備投資計画伸び14% 自動車や鉄鋼 工場強化(朝日・11面)
●「交差点事故減らします」日産、来年後半から実証実験(毎日・8面)
●燃料電池一般家庭へ 世界初ホンダが納入(毎日・9面)
●どうなる人民元切り上げ マツダ専務執行役員、尾崎清氏、有利、不利は一時的(東京・9面)
●トヨタ、対米輸出1.4倍に、小型車など需要急増(日経・13面)
●「宅急便」生みの親小倉昌男さん死去
ひとくちコメント
「クロネコ」の宅配便を生んだヤマト運輸の元社長・会長の小倉昌男さんが腎不全のため滞在先の米ロサンゼルス市の長女宅で死去した。享年80。きょうの各紙が1面、さらに、経済面などでも追悼記事を掲載している。
このうち、毎日は「小倉語録」を取り上げており、「官僚は虫歯みたいなもの。抜いてしまったほうが国民はよほど良いサービスを受けられる」など、徹底して官僚に抵抗したことなどを紹介しいる。
筆者も生前の小倉さんによくインタビューしたが、理にかなった官僚批判と常に先見性のある話し方を聞いて頷くことも多く、江戸っ子らしい「ケンカの仕方」は鮮やか。
また、公私のケジメは見事で、玲子夫人が亡くなったときも公表せず、群れるのが嫌いで財界活動も断り続けてきた。余暇には江戸浄瑠璃「常磐津」の稽古にも熱心に励むなど、粋な文化人でもあった。