台湾ヤマト運輸、国際規格「化粧品GMP」をヤマトグループで初取得…中文ラベル貼付作業が可能に

台湾当局の法規制に対応した「輸入品への中文ラベル貼付作業」が可能に
  • 台湾当局の法規制に対応した「輸入品への中文ラベル貼付作業」が可能に
  • 台湾の桃園市中壢区のロジセンター

台湾ヤマト運輸は、台湾北部の中壢ロジセンターで、化粧品の製造・品質管理に関する国際規格ISO22716:2007「化粧品GMP」をヤマトグループで初めて取得したと発表した。

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これにより、台湾当局の法規制に対応した「輸入品への中文ラベル貼付作業」が可能となる。

台湾では、化粧品の品質向上と消費者安全確保のため、2019年7月に施行された「化粧品衛生安全管理法」に基づき、規制が段階的に強化されている。本法律により、台湾で化粧品を販売する企業は、事前の製品情報の登録と製造場所のGMP基準への適合が求められており、2026年7月からはほぼ全ての化粧品がその対象となる。

海外から輸入した化粧品の包装作業や中文ラベルの貼付作業も製造工程の一部に含まれるため、化粧品販売事業者にとって、これらの法規制への対応が喫緊の課題となっている。

台湾ヤマトは、海外の製造地から台湾までの国際輸送および輸入時の通関業務、台湾での入庫・保管、「化粧品GMP」認証に基づいた中文ラベルの貼付作業を含む流通加工、エンドユーザーへの出荷、返品や商品入れ替えに伴う回収までの一連の倉庫・物流業務を一貫して支援する。顧客とのやり取りは全て日本語に対応しており、円滑なコミュニケーションが可能だ。

また、TFDA(台湾衛生福利部食品薬物管理署)の登録専用サイトへの製品情報の登録も、パートナー企業による支援が可能だ。

中壢ロジセンターは、台湾で「宅急便」サービスを提供する統一速達の物流ターミナルに直結しており、在庫保管倉庫から輸配送拠点までの輸送や荷物の積み替え作業がなくなるため、受注時間延長による販売機会の最大化、輸送品質の向上、温室効果ガス排出量削減に貢献する。

半自動倉庫と倉庫管理システム(WMS)の導入、365日出荷体制により、商品の製造ロット単位での保管・出荷管理やスピーディーかつジャストインタイムでの出荷が可能だ。空調完備により商品の温度管理を徹底している。

認証はISO22716:2007化粧品のための優良製造規範(GMP)に関する国際規格で、認証の対象範囲は中文ラベルの貼付作業。認証拠点は中壢ロジセンターだ。

《森脇稔》

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