【レクサスISプロトタイプ 速報】その4 300psオーバー、新開発V6 3.5リッターの秘密

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【レクサスISプロトタイプ 速報】その4 300psオーバー、新開発V6 3.5リッターの秘密
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シュキュワーン!インジェクションとは思えない、そそる吸気音。5500rpmを越えて、6000rpmを越えても頭打ち感がない。これって、本当に直噴? アローヘッド(矢のような形状)を強調する『IS』350のフロントビュー。その背後に隠された新型V6、D-4Sの秘密とは?

直噴D-4といえば、現在『クラウン』に搭載されている3リッターV6(3GR-FSE型)が最高出力256ps、最大トルク32kgmを発揮。今回IS350、『GS』350搭載の3.5リッターV6は、乗った感覚では同300ps以上&同37kgm以上の迫力があった。

当初、この3.5リッターは、既存3リッター拡大版を検討。が、「レクサスとして際立つ性能」を求めるため、ヘッド、クランクケース内部(補器類搭載部分ほか、外部形状に一部は3リッター共通)などほとんどすべてにわたり完全新設計バージョンとなった。ボアxストロークは94mmx84mm。高回転型のショートストローク設定だ。

最大の特徴は、インジェクターの噴霧方法。「縦W噴霧」と呼ばれる世界初の技術を実現。気筒内部に対して縦方向にW型に噴射する。噴霧によりピストンヘッドのウエット(燃料の濡れ残り)にならず完全燃焼を目指し、しかもショートストロークとなる理想的なバランスを追求した。また、3GR-FSE型で採用しているSCV(スワール・コントロール・バルブ:横巻き気流制御バルブ)をあえて省略し、インテーク内部での空気抵抗を最小限度に抑えた。こうして、従来の直噴ではなし得なかった“高回転の伸び”を実現したのだ。

高速周回路のバンクを抜け、3.5kmのストレートを6速全開走行。IS350(プロトタイプ)のスピードガンによる最高速度は252km/hを記録した。走行、気象条件が整えば260km/hオーバーも可能だろう。また、AT設定ボタンをパワーモードにすると、加速時の各ギアで迫力が倍増する。それから、IS250(4GR-FSE型搭載)もいい。より軽量(欧州仕様の6速ATで1570kg)は高速コーナーリングでのバランス感&安定感がいい。6速全開でのトップスピードは221km/hに達した。ちなみにIS250にはAWD仕様もある。(つづく)

《桃田健史》

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