日産自動車とルノーは、ハンガリー西部のジェール市に共有の補修部品物流センターを開設したと発表した。
両社は、中欧の中心に配置した部品物流センターを通じ、オーストリア、ハンガリー、スロバキアなど、同地域の両社のディーラーネットワークに補修部品を供給する。
新設したセンターでは、両社が共同開発した新たなITシステムを活用し、物流コストの削減を図る。同時に補修部品の配送期間の短縮で、同地域のユーザーへの利便性の向上を図る。
新しい部品物流センターは、敷地面積が1万9000平方メートルで、ダチア向けを含むルノー向け約2万3000点、日産向け約1万7000点の補修部品を取り扱う。
投資額は約1300万ユーロ(約16億9000万円)で、運営はルノーの全額出資子会社ハンガリアン・アライアンス・ロジスティクスが担当する。
日産とルノーは、2001年にイギリスのルターワースに西欧向けの補修部品物流センターを共同で開設しており、今回のセンター開設で欧州での補修部品の物流ネットワークを拡充する。
中欧の両社の2004年の新車販売台数は12万5000台で、今後両社にとって成長が見込める市場と判断した。