GMではサーブ『9-5』セダンの生産拠点を、2008年に現在のスウェーデンのトロールハッタンから、ドイツ国内のオペル工場があるリュッセルスハイムに移す予定だという。
しかし気になるのは、GMが2009年まではサーブ9-5の生産をスウェーデンから移動させない、と『約束』している点。オペル工場はすでに次世代サーブ『9-3』の生産を担当することが決定しており、次世代9-5もドイツに移れば「スウェーデン車」としてのサーブは完全に消滅することになる。
ロイターのニュースによると、GMのスポークスマンはトロルハッタンの将来の役割について、「年に2万から4万台のニッチカーを作る工場」と想定している、と語った。スウェーデン政府はサーブの生産拠点が国外に移動することについて反対しており、今後GMとの間で軋轢が高まる可能性がある。