いすゞ自動車の井田義則社長は23日の決算発表の席上、資本提携先である米GM(ゼネラル・モーターズ)の経営不振の影響について「相手方の都合によって、一方的に当社の採算が悪化するような契約にはなっていない」と、短期でいすゞの業績に影響することはないとの見通しを述べた。
いすゞのGM向け売り上げは、小型トラックやディーゼルエンジンなど年2000億円水準で推移しており、「GMにない製品を供給・補完する関係」(同社長)となっている。
一方、井田社長は2006年10月から普通株への転換が始まるI種優先株の一部について、GMによる保有への期待も改めて表明した。GMはこの件については態度を保留している。